X-T1のファインダー情報表示について

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0.005秒のタイムラグ

暗いところでも高速60フレームレートを

維持するファインダーを手に入れたX-T1

X-T1のファインダーの情報表示
GUI(グラフィックユーザーインターフェース)
を司るデザインを担当した佐久間氏から
その経緯を語っていただきます。

CPプラス2014FUJIFILM開発者トークショー
『今までのファインダーの常識を覆そう!』
という意気込みでX-T1を作った。
ファインダーGUI担当:佐久間氏
0.77倍という広いファインダーを最大限に活かした
表示デザインを作った。
表示モードには3つのモードがある。
1,視野角を最大限に活かした『フル表示』
2、従来の広さと同じ視野角の『ノーマル表示』
3、ピント位置の拡大と全体を同時に表示できる『2画面』
X-T1はフルとノーマル表示の時にカメラを縦に構えると
情報が縦に変わる『縦表示機能』が加わった。
『縦表示』はスマートフォンでは当たり前の機能だが
カメラでは有りそうでなかった。



上野氏
「いやいや。下から上に表示を見るのが好きなんだ!」
という方のためにこの機能をOFFにすることも出来る。
2画面モードのアイデアが出た時に、
フィルム時代からカメラをやってきた頭の固い人間には
出ない発想だなということを痛感した。
「せっかくファインダーが広いんだから2画面にしたらどうだ?」
というアイデアを採用した。
それ以外にも細かいところにまで
こだわって改良した部分がある。

X-T1のファインダー倍率について

佐久間氏
ファインダーの広さを活かすためアイコンを小さくしたというだけでは
カメラの機能として果たされていない。
ファインダーを広く見せるために、情報を端に寄せるのではなく
情報を直感的に把握できる事が重要。
全ては見やすさ、快適さのため。
カメラマンは長い時間ファインダーを見続けている。
ダイヤルや外観だけでなく、ファインダー内部(EVF)にも
細かなこだわりを持って作りこんでいる。
従来のアイコンとX-T1のアイコンの違いは
パッと見ただけでは分からない。
従来のアイコンはグラデーションが入っている。
X-T1はちょっと明るめのアイコンに変えた。

CPプラス2014FUJIFILM開発者トークショー
アイコン表示の改良

これは被写体を見ている時に

赤いアイコンがとても目立ってしまい

被写体ではなくアイコンに注目してしまう。

それはあってはならない。

目立ちすぎず、情報がパッと分かる色に変えた。

以上です。

Xシリーズは

外観は言うまでもないですが

ファインダーの中身、情報表示にまで

こだわりをもって作ってるんですね。

ベテランやプロの考え方だけではなく

若い方の新鮮な意見も

製品開発に活かされているんだなぁ〜と感じました。

縦位置情報表示なんかは

「縦にならなくて当たり前」だと思ってました。

しかし、当たり前だからこそ気がつかな事って多いですね。
【CPプラス2014の記事一覧】
CPプラス2014会場内の様子(その1)
2014CPプラス会場の様子(その2)
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