2012年11月11日

【画像あり】インレーの下から発生する虫歯の進行(保険治療の限界)



金属の詰め歯の下から発生する2次う触(2次カリエス)
が心配だったので、とうとう重い腰を上げ、
・右上7番
・右下6番
・左上7番
・左下6番
合計4本の奥歯を治療しました

特に歯の痛みはなかったのですが
「いつかは直すぞ!いつかは、、、いつかは、、、」
という思いがありました。

正直、歯医者には行きたくありません。
できれば痛い思いはしたくありませんし、歯を削る時のキュイ~ンという
甲高い音も聞きたくありません。

そんな思いがあったので、なかなか歯医者に行く気になれませんでしたが
なにはともあれ、無事に治療が終わり、半年たった後も経過が良好なので
ダイレクトボンディングによる歯の治療の記事を書きました

ダイレクトボンディングの治療をして頂いた
歯医者さんの紹介


先生から治療を受けた際に撮影した写真を頂くことができたので
その写真を見ながらダイレクトボンディングの治療法を紹介します。

左下6番の大臼歯
この金属を外すと。。。

見事にインレーの下に虫歯が発生してます。
かなり重症です。orz
歯医者に行く事を長引かせても良いことは一つもありません。

虫歯の部分を削ります
神経まで達してなくて一安心。(ホッ)


削った所に白い樹脂素材を
歯科医師が直接盛ります(ダイレクトボンディング)

よりリアルに天然歯の色調を再現するために
ステイン(色素)を塗布します。

ダイレクトボンディングの素材は
専用の照射機を当てると硬化します

上顎と歯のかみ合わせを調節し治療した歯を研磨します
もはや、どこを治療したのか見分けがつかない状態です。

舌で触っても引っかかりは感じられません。


半年経過した後の写真
色調も変色することなく、クラックも入ることなく
安定してます。


比較すると分かり易いですが
金属は光を透過しないため、歯が暗くなります
それに対してダイレクトボンディングは透過性が天然歯に近いため
隣の歯と良く馴染み、明るく映ります。

続いて右上7番(奥歯)の治療です
金属を外します

二次う蝕は、それほどひどくありませんでした。


窩洞形成します。


樹脂を盛ります。

ステインで着色


形成後


通常、上顎の奥歯は頬の面以外は見えません
しかし、咬合面(噛む面)も妥協する事なく天然歯のように
完璧なまでに仕上げる歯科医師に脱帽です。


見分けられるでしょうか?

右下6番の治療
■右下6番(写真上):ダイレクトボンディングによる治療
■右下7番(写真下):天然歯

左上7番の治療
■左上6番(写真上):天然歯
■左上7番(写真下):ダイレクトボンディングによる治療

以上、ダイレクトボンディングによるインレーの治療過程です。
目を凝らしてよく見ても天然歯と見分けがつかない仕上がりです。

おそらく、自分が歯科技工士をやっていなかったら
歯の治療は保険で済ませていたに違いありません。

〜歯科技工士をやっていた過去〜

私は、過去に歯科医院で4年間歯科技工士として働いてました。
実際に作っていたものは
  • インレー(保険)
  • クラウン(保険)
  • ブリッジ(保険)
  • 部分床義歯、総義歯(保険)
  • 硬質レジン歯(保険外)
  • メタルボンド(保険外)

    保険や保険外の補綴物を作ってましたので、それらがどんな物か
    理解しているつもりです。
歯科医院の中では、補綴物を作る以外に
  • 義歯の修理
  • テンポラリークラウン(一時的に入れておく義歯)の作製
  • 型に石膏を流し込み模型を作成する
  • 診療室に行きシェード(歯の色)を確認する
などの作業も行いました。

100%適合するインレーを歯科技工士が作るのは不可能

歯科技工士がインレーなどの補綴物を作るときには
顕微鏡などを駆使して十分、慎重に作製しますが
残念ながら100%適合する補綴物は作れません。
『できる限り、100%の適合に近づける努力をする』と
言い換えたほうが適切かもしれません。

なぜ、100%適合する補綴物を作れないのか

理由は
『補綴物を作る過程で歪み(変形)が生じるから』です

歪みが生じる過程(ロストワックス法による制作)

補綴物(インレー、クラウン、ブリッジなど)
が出来る過程はこんな流れです
【1】歯型に石膏を流し込み模型を作る

【2】石膏の硬化(固まるときに膨張)

【3】ワックスアップ(ワックスは冷えると収縮する)

【4】鋳型の硬化(石膏同様、固まるときに膨張する)

【5】メタルの鋳造冷却(金属は冷えると収縮する)

【6】研磨(金属のバリ、削りすぎなど)

このように、補綴物は収縮と膨張を繰り返して完成に至ります。
100%の適合性を保険に求めるのは現実的に無理があります。

保険・保険外治療のメリットとデメリットを簡単に比較してみます。

〜保険治療と保険外治療のメリット・デメリット〜

保険治療のメリット

◇治療費が安い
◇ほとんどの歯科医院で保険治療を受けられる

保険外治療のメリット

◇白い歯で作ってくれる(審美歯科)
◇最先端の治療が受けられる

保険治療のデメリット

◆補綴物の質がマチマチ
◆治療とはいえないその場凌ぎの応急処置

保険外治療のデメリット

◆保険が受けられないので料金が高い
◆治療の質は歯科医師の腕に左右される

歯の治療法は保険の治療と保険外の治療に分かれます
保険外治療にも、たくさんの治療法が存在します。
仮に、インレー(詰め歯)で治療する場合
・ゴールドインレー
・ハイブリットセラミックインレー
などがあります。
しかし、どちらも歯科技工士が作製するので
私が望む適合は実現できません。

保険外で治療する方法の一つにダイレクトボンディングという
治療法があります。
ダイレクトボンディングは歯医者が直接、患者の歯に樹脂を盛って
歯を修復する最先端の治療法です

なぜ、ダイレクトボンディングによる治療を選んだか

その理由を2つに絞って解説します。

理由1【適合性】

補綴物は適合性が最も重要です。
保険で行える虫歯の修復は、インレー(詰め歯)で治療します。
しかし、私はインレーやクラウン(被せるタイプの歯)、ブリッジ等による
治療は、治療の内に入らないと思ってます。
あくまでも、一時的な応急処置。

インレーを詰めても適合が悪ければマージン(歯と金属の境目)に
隙間があれば、そこから唾液や食べ物のカスが入り込み虫歯が進行します。
この現象を【2次う触】や【2次カリエス】と言ったりもします。

みなさんも、治療してもらった歯を舌で触ってみると
引っ掛かりを感じた経験はないでしょうか?

この引っかかりこそが、虫歯の原因になるのです。

ダイレクトボンディングによる治療は、歯科技工士がインレーを作るのではなく
歯科医師が直接患者の歯に治療を施します。
先生の腕次第では、マージンの境目がない補綴物になります。

理由2【審美性】

しゃべっている時や、笑った時に歯が見えます。
その時に、治療された金属の歯が露出している状態よりも
真っ白な歯の方が、見た目や印象がいいですね。

〜治療より予防〜

ここまで、長々と説明しましたが
予防が最も重要な事です。

虫歯にならないに越したことはありません。
どれだけ最高の治療を受けたとしても、天然の歯にまさるものはありません。

虫歯になる前に、綺麗な歯をいつまでも維持できるように
日々の口腔内のメンテナンスを行うことが最も重要なことです。

勇気を出して歯医者に行こう!

歯医者に行くには勇気が入ります。
不安、恐怖もあるでしょう。

人は必要に迫られない限り、なかなか行動できない生き物です。

緊急事態になる前に

歯が痛くなり緊急事態に陥ってしまったら
インレーによる治療では済まなくなります。

虫歯の進行状態によっては、抜髄(神経を抜く)や
抜歯になるかもしれません。
そうならないためにも、歯が健康な状態の時に
歯が痛み出すその前に
歯医者に検診に行く事が重要です。





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1 件のコメント :

  1. こんな治療法があったなんて知りませんでした。
    参考になりました。

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